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「アリスさ……その、日本をなんとかしたら、雪さんのチームに入れてもらおうと思ってるの」
「……は? どうしてだ? まさか、惚れたのか?」
「なっ、違う違う! そういうんじゃなくって……雪さんには人を惹きつける魅力があるんだよね、いつでも必死で、言ってることとやってることが違って、たまにエゴイストで、そういう人間臭いところが」
そう。
だから、きっと雪さんなら神を倒すんじゃないかって、確信めいたなにかがある。
雪さんがなにかを成し遂げるなら、それを少しでも手伝うことができたらって……そう思う。
「それにね、アリス、友達ができたんだ。向こうで、いっぱい。最後まで仲良くはなれなかった人もいたけど、でも、それでも、あそこにいた人たちがアリスの初めての仲間だから」
「お前は、向こうに友達を作りに行ったのか?」
そう言ったお兄ちゃんはの顔は、さっきまでの険しい表情ではなく、優しい表情になっていた。
友達を作りに行ったのか、か。
希さんにも似たようなこと言われたな……。
「どうなんだろうね……。たまたまメニューを開いたら、たまたま募集が出てて、そのときにはもう二十人くらい集まってて、気づけば参加してた」
考え直して辞退することだってできた。
でも、それじゃいけないって思った。
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