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国民が安定するまで戦力の強化。
そして、集めた資金や戦力と共に日本へ。
うんうん。
アリスにはしっかりヴィジョンが見える。
日本で困った雪さんを助けるアリス。
かっこいいじゃん!
一年後。
一年後、少しだけ借りを返しに行きますよ、雪さん。
それまで、きっと、雪さんなら、アリスの思う通りの行動に出てると、そう信じています。
と、自らの胸の内で雪さんに信頼を寄せたときだった。
特にしまうでもなく、宙に浮いたままにしていたクリスタルが光った。
「えっ!?」
驚いたのは一瞬だった。
お兄ちゃんの胸からも光が発せられていたからだ。
この、暖かい光をアリスは知っていたからだ。
「神……」
そんなつぶやきから数秒後、光は収まり、見覚えのある顔が目に映った。
「あれ……? 雪さん?」
紛うことなく、という程じゃないけど、そこには確かに雪さんとかなり似た顔立ちをした男の人がいた。
いや、人、というには余りにもその身体は小さいし、そういう目で冷静に捉えてみれば、やっぱり、そこにいるのは神で間違いないんだろう。
けど、アリスが初めに見た神とは明らかに様相が異なっていた。
じーっ、と。
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