第一章 借りを返しにいきますね。

38/38
32人が本棚に入れています
本棚に追加
/283ページ
 整った顔には疲れが浮かび、心なしか絢爛な銀髪もくすんでみえる。 (流石に次回からは姿は統一していこうかな……このキャラもそこそこ疲れるけど)  心配の種は自身の力の枯渇である。  八つの世界を纏め、様々な機能を管理するとなると、その消費量は尋常ではなかった。 (魔物のポップも早めにやめないと……殺されるための命を生み出すなんて、いい気分じゃないし)  基本的に神は全ての命に平等なのである。  だから、慣れていないであろう人類のためにあれやこれやと働いている。 (一視同仁、てね。……平等か。なんでこんなことしちゃったんだろ)  分かってる。  自分がなにを考えてこんなことをしたのか。  そんなことは分かりきっている。  後悔はしていない。 (別に神がエゴイストでもいいじゃない……)  ある人物の顔を脳裏に浮かべ、夢に吸い込まれていく神だった。 (頑張ってね……私)
/283ページ

最初のコメントを投稿しよう!