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紳士なジスレーヌはどこに行っちゃったの?
「はぁ……策はあるの?」
「私が元の姿に戻れば、なんとか……」
元の姿……?
「あれって精々十メートルくらいでしょ?」
「いや、前に見せたのは、フルサイズではない」
「そうなの……?」
「ああ、肩に掴まっていてくれるか?」
「分かった」
戦うことに賛成したわけじゃないけど、まあ、見てからでも遅くないだろう。
そう思い、ジスレーヌの肩にしがみつく。
瞬間、ぐんっと引っ張られるような感覚が身体を襲った。
「え? わっ、きゃぁぁぁあっ!!」
どんどんと上昇していく身体。
ようやく収まった頃には、グレンデルゴブリンの五倍はある大きさになっていた。
「うっわぁ……これ、五百メートルはあるんじゃないの?」
「まあ、そのくらいだろうな」
なんでもない風に応えるジスレーヌ。
こんな大きくなれるなら、もっと早くやって欲しかったなぁ。
「さぁ! 蹴散らしなさい!」
「急に元気になったな……」
だって、これだけの体格差で負けるとかないでしょ。
悠々と会話を楽しんでいると、ルティスが空いている左肩に止まった。
「アリス、なんだこれは?」
「ジスレーヌ、フルサイズ」
「こんな……アリなのか?」
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