知ってる景色と知らない景色

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「どっちの景色も、面白い事も面白くない事もある。答えはないよ。人それぞれの感性だ。けれど……その感性を変える事って、できると思うよ」 彼女は意味がわからないと言うように、僕の目を見た。 何かを探すように。答えを探すように。見つけるように。 「君は、どう思いたい?」 「どっちも、面白いと思いたい」 「なら、僕が希望をプレゼントしてあげる」 「……はぁ?」 デジャブ……。さっきも聞いたよ、そのセリフ。 しかもまた変な人を見る目に戻ってるし。 はぁ……。全くもう。 「そんな目で僕を見ないでよね」 「意味わかんないこと言うからじゃん」 「意味わかんなくないよ。そのままだもん」 彼女は諦めたように視線を前に戻した。 「希望って何よ」
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