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「ですので社長」
「……だったら、お前のその考え俺が変えてやる。」
「……」
「お前の過去に何があったか知らないが俺はお前のこと諦めるつもりは毛ほどもない。」
「……」
「だから諦めて俺のモノになれ、唯香。お前を幸せに出来るのは俺だけだ」
どこから
そんな
自信が湧いてくるのか
社長の口から出てくる言葉は
そんな自信に満ち溢れた言葉ばかり。
思えば
昔からそうだった……
どんな時でも
どんな困難な状況でも
社長はいつも
負けん気と
やる気と自信に満ち溢れていて
そんな
社長の背中は
すごく、かっこよくて
正反対な私は……羨ましく思えた、
だって社長は
私が持っていないもの
ばかりを兼ね備えていたから……
「……お前を、唯香を俺なしじゃダメな身体にさせてやるよ。」
「そんなこと……絶対にならないです。」
「いや、なるよ。お前は俺を絶対に好きになる」
ならないよ……
どんなに優しく絆されたって
私はもう、恋はしないと決めたから……
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