俺様社長と私の日常

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*** 「……よし。」 会社に 出勤した私は 社長室の 掃除を軽く済ませ 今日1日の スケジュールを確認し把握する。 TAKATOU フォールディングに入社し 秘書課に配属され働きはじめて1年。 やっと 会社にも 仕事にも慣れてきて 仕事のやりがいや 楽しさを実感し始めた今日この頃。 私の中で 何もかもが 平和で順調だった…… ある部分を…… いや、ある人物を除いて…… 「おはよう、唯香」 「っ!?」 不意に 後ろから 身体が抱きしめられた。 誰、なんて 聞かなくてもわかる…… 「し、社長!!」 「……社長、なんて他人行儀な呼び方じゃなくて、もっとさ、親密な他の呼び方で唯香に呼んでほしいな」 私を 抱きしめたまま キリッと スーツを着こなしながらも 裏腹に 子供のような 悪戯な笑みを浮かべる彼は 私が働く会社の代表取締役社長の高藤皇紀。 「何言ってるんですか。社長、離してください!!」 「だーかーら、''社長''はやめろって。昔みたいに名前で呼べって言ってるだろ?」 .
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