俺様社長は時に甘く、時に強引に愛を囁く

9/23
前へ
/374ページ
次へ
「どうして?」 「……私なんか、何もかも並みで、秀でたものなんて、なにひとつなくて……社長には不釣り合いで……そんな私のどこがいいんですか?」 何度 好きだと言われ 冗談ではなく 本気だと言われても どう考えても私なんかが 社長みたいな人に好かれる要素が見当たらない。 それなのに 社長はどうして 私なんかのことを 好きだと言ってくれるの? 「自己評価低すぎ。」 「……事実ですので」 「お前はわかってない。俺がどれだけお前に救われて、どれだけ助けられてきたか。」 「え?」 私が社長を救い 私が社長を助けた……? 「あと、さっき唯香は自分は俺には不釣り合いだって言ったよな?」 「はい」 「じゃあ逆に聞くけど、俺に釣り合う女ってどんなやつ?」 「それは」 「見た目が良くて、スタイルがいい女?俺の地位と外見に惹かれて寄ってくる女?それとも、どっかの社長令嬢?」 わかんない…… 社長に 釣り合う人だなんて そんなの私がわかるわけない。 でも それでも これだけはわかる…… 社長の隣にいていい人は 私のような弱い人間ではないってことだけは。 「……そんな中身のない薄い女、俺はゴメンだな。」 .
/374ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3404人が本棚に入れています
本棚に追加