俺様社長は時に甘く、時に強引に愛を囁く

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「……そういう人ではなくても、きっと社長にはお似合いの人がいます。」 「だったら俺は唯香がいい」 「ですから私は」 「俺に不釣り合い?……上等じゃん。なら、俺がお前に釣り合うような男になればいいだけのこと。」 そう 言い切った 社長の瞳にも表情にも 一切の迷いは見受けられなくて 本気で 言ってるの……? 本気でそんな バカなこと言ってるの……? 「……バカじゃないですか」 「ふっ。ああ、バカだよ。でも、それくらい俺はお前に惚れてんだよ。」 咄嗟に出た 社長への 失礼極まりない言葉に 小さく笑みをこぼした社長は 私へと スッと手を伸ばし 私の手に優しくそっと触れ そのまま包み込むように手を握る。 社長に 触れられた瞬間 触れられた手に 一気に熱が集まり熱くなる。 「自分の隣に立つ女くらい自分で決める。周りの奴らにもこの俺が絶対に文句なんて言わせない」 「……」 「あと、お前は自分が思ってるほどダメな女じゃないぞ。少なくとも……俺にとってお前は最高の女で、必要不可欠な女でしかないよ。」 「……本当、バカですね。」 相変わらず 自信家で俺様な発言。 でも なんだろう…… そんな社長の発言が 今の私には不思議と心地よく感じる。 .
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