俺様社長と私の日常

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「……忘れたとは……言わせないぞ?」 射抜くような瞳で 見つめらながらそう言われ 頭では ダメだとわかっていても 裏腹に社長の言葉に 私の胸の鼓動は加速し高鳴りをみせる。 「そ、そうやって、茶化さないでください!!」 「茶化してなんかないけど?俺はいつだって本気だし、嘘は言わないよ。」 そう言いながら 腹立たしいくらいに 爽やかな笑顔を浮かべる社長。 いつもそうだ……。 こうやって社長は 慌てふためく私を見て 内心ほくそ笑み楽しんでるんだ…… 「……嘘つきは嫌いです。」 「だから嘘なんかついてないって。少なくとも……唯香に対しては絶対に嘘は言わない。」 ……ほら、また嘘。 そうやってすぐに 私を甘やかし騙そうとする。 顔良し スタイル良し それに 加えて家は金持ちで 自分は会社の社長ともなれば 世の中の女性が 社長のことを 放っておくわけもなく 社長は どこへ行っても 注目の的で何もしなくても どこからか女性が社長の周りへ群がってくる。 たとえるなら…… ……そう、砂糖に 群がるアリの大群のように。 .
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