あなたと一緒のクリスマス

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 洋子刑事の取調室みたいな昼食を終えオフィスに戻る。名前こそ出さなかったけれど長身眼鏡の格好良い人って連呼しちゃったから、鋭い洋子にはばれているかもしれない。だってそんな条件の人、私の回りにいないでしょ? 肝心の洋子はといえば合コンの彼とは別れてしまったらしい。クリぼっち回避のために、再び合コン参加を予定しているとか。相変わらずパワフルだ。  一本電話してから帰るという洋子と一階で別れ、私はエレベーターの列の最後尾に並んだ。やはりお昼帰りであろうグループが大勢待っている。  何気なく到着ランプを見上げて待っていると、後ろから声を掛けられた。 「あれ? 西園、一人?」 「千葉君! さっきまで洋子と一緒だったの。千葉君は?」 「俺は一人飯。時間なくて、そこの牛丼屋でかっ込んできた」  容易に想像できる姿にくすりと笑った。  私と同じ東支店の千葉君。ルート回りをするセールスだ。入社は私より一年遅いけれど、学生の時に一浪しているから同い年。ひょろりと高い身長は近藤さんと良い勝負だ。
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