あなたと一緒のクリスマス

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「……おいおい。西園の感想無し?」  ふにゃりと頬が緩みそうなところで、現実に引き戻される。私は顎に手をやった。 「そうね。仕事できそう感三パーセント増し」 「たった三パーセントかよ。三割じゃなくて」 「ふふふ。正直な感想」 「厳しいな、西園は」  明るい茶髪を揺らしてあははと笑う。そこでバイブの音が響き、千葉君は胸ポケットから携帯を取り出した。ディスプレイの表示を見て、私との会話を切り上げる。 「じゃあ、頼むな」 「了解。月曜日には仕上げるから」 「助かる。ありがとう」  電話に出ながら、笑顔の長身は去って行った。 (月曜日とは言ったけど、近藤さんの仕事が入る前に終わらせちゃお)  私は受け取った書類を『今週中』とタブの付いたクリアファイルに入れた。
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