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苦笑いで頷いた兄を見たエセリアは、驚きが通り過ぎた後は唖然とした表情になり、次いで不気味な笑みを浮かべながら、含み笑いを漏らした。
「うふふふふ……、お兄様? 今日のお夕食は兄妹水入らずで、こちらで頂きましょうね?」
「できれば父上や母上と一緒に、食堂で食べたいものだな……」
夜までぶっ続けで話をさせられそうだと悟ったナジェークは、妹に抵抗する事を完全に諦め、ほぼ五年前に遡る彼女との出会いと、その後に自分と彼女がしてきたあれこれについて語り始めた。
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