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そして、お呼ばれの宴会会場へと行けば... 前の部署の人ごっそり。 1歩入ったら思ったより大歓迎だった。 「小鳥遊君!」 あぁ、懐かしい。 事務のリーダーの柳川さんが俺に気づいてくれた。 横には宇佐美さん...あーあの視線は瞬と俺の関係妄想しているな。 多分。 いや、絶対だな。 「太郎はここに来ていいぞ?イケメンは適当に座ればいい」 神川さんが、イケメンの扱い雑過ぎ。 周りを見渡したら、20畳ほどの広さに真ん中あけて、お膳と座布団が並んでた。 フッと視線を迷わせたら、佐々木と横山が俺に向かって手を振ってくれていたので瞬にそこを指差した。 「いってて貰って良いかな?俺は挨拶済ませたら行きます」 「ん、わかった」 瞬の承諾貰って神川さんの前に立った。 「へぇ、俺の横に来てくれるんだ?」 神川さんに言われて苦笑いを零した。 「思わせぶりにはなりたくないので、挨拶だけです」 「どストレートだな。」 くくくと笑うから、俺もはははって笑って返した。 「まだ宴会は始まってないから席に付いて待ってな」 「はい」 神川さんもとりあえず無難にクリアしたので、柳川さんに挨拶して宇佐美さんが鼻息荒く俺ん見てたからスルーしといた。 絶対瞬の事を聞きたいはずだ。 そして、渡辺さん... 「太郎君、ありがとうね、よく来てくれたよ」 相変わらずクマさんだ。 大きくて頼りがいのある体格。 俺は嬉しくなる、なにせ最後は入院の手伝いだったからね。 神川さんの号令で飲み会が始まり、佐々木、俺、横山、瞬、の並び順で座った。 瞬は元々酒が弱いから、お茶などを飲んでたんだが、眼の前ににっこり笑う宇佐美さんが瓶ビール片手にやって来た。 来るとは思ってたが、早いな。 「あのイケメンさん、お友達ですか!?」 宇佐美さん...まずは挨拶じゃねーの? まぁ、予想はしてたけどね。 「俺の大事な人...」 「ふぁっ!?」 腐女子を喜ばせるつもりはなかったが嘘は嫌だったから...そう伝えた。 鼻息荒く、目はギラギラでジッと見て来るから、目を逸らしておいた。 まるで肉食獣。 怖いから目を合わせないようにしてたら、瞬の前に移動してた! 怖っ!何聞くんだろ...別に今更隠してももう職場は違うし、せいぜい知らない人たちが驚いてしまう程度だろうけど。 いや、そもそもに気持ち悪がられるかもだけど。
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