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宇佐美さんと瞬の攻防は、瞬の総スルーと言う意味の分からないスキル発動で、上手くかわされてるけど宇佐美さんも負けじと、佐々木に話しかけ出してなんか俺の前で大混戦してるなぁ。
「タロ、宇佐美うぜぇ」
「ウザイとは失礼な!小鳥遊君は教えてくれなそうなんです!!」
なんか、佐々木と横山も随分言えるようになってて時の流れを感じるよね。
俺と入れ違いで二人が来たからガチガチだったのに。
「タロ、飲め」
と、横山が俺にビールを勧める。
俺はそれを受け取って、一気にのむと今度は佐々木が、次々に酒を入れてくれる。
宇佐美さんは、諦めてないのか俺の前に座ってグラスを差し出してきた。
「なんすか?」
「小鳥遊くんと彼は、付き合ってるのか知りたい!」
ははは。どストレートですよね。
自分の不利になる事は自らは言わないでいたいけど...と、思ったら横からはははと野太い笑い声。
瞬に絡み付く、神川さん...うわぁやな組み合わせだな。
「ほら、イケメン答えてやんなよ、俺は太郎に振られたからね」
おいおい、男に振られたとか普通に言えちゃうのかよ。
てか、皆こっちに注目してて視線たどれば瞬と神川さんの姿。
神川さんが、瞬の肩抱いてべったり。 やっぱり、ちょっとイラッとするよね。
俺はため息ついて瞬の所へ行った。
そもそもに間開けて座った意味なんか考えてなかったけど。
「タロの負けー!」
くくくと笑い声を上げる佐々木と横山に嵌められたと気付いた。
あの二人が、間を空けたのは俺か瞬のどちらかが耐えられなくなってそばに行くみたいな勝負設定でもあったのだろう。
なんか一気に疲れたぞ?
そんなこんなでワイワイとやってる内に、瞬は料理もほとんど食べ終わってて、こっそりと話しかける。
「もう少ししたら抜けます?」
「いいの?タロは皆に会いたかったんでしょ?」
そりゃ会いたくて来たからね。
でも、瞬一人につまらない思いもさせたくないんだよ。
俺は瞬に抜けるのは問題ないし明日もあると伝えたら笑ってくれた。
二人で、のんびり過ごしてもよかったけど、やっぱり猫かぶりの瞬を見るのもなかなか楽しいんだよね。
「瞬、酔ったら夜のお楽しみなくなりますからね?」
くすくす笑ながら頬を撫でたら、珍しく瞬が赤面して、宇佐美さんがふおお!!!と奇声を発してた。
「うわ、リアルホモ!」
宇佐美さん...いや、間違っちゃないけど...勘弁して。
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