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ひと通りワイワイと話して、俺はちらりと瞬を見れば、ぼやっと天井見てるからそろそろ少ししか飲んでないけど、酒が回ったかと瞬の元へ戻る。 「タロ眠い...」 「ん、戻りましょ」 瞬を立たせて俺も神川さんに抜ける挨拶したら、瞬を寝かせたら戻っておいでと言われたけど、フラグになりそだから、気が向いたら戻りますと伝えて部屋へと帰れば、さっきの女...え、何これ怖い。 「あっ、さっきの人!わぁ、会えるなんて運命じゃない?」 ...運命とは!? 飛んだ発想に、俺も驚いたが瞬も横で深いため息を吐いた。 「あのさ、俺は別に君と運命とかになりたくもないし、好きな人いるから俺はその人と運命になりたい。 残念だけど、運命の人は俺じゃなくどこか違うところで君を待ってるんじゃない?」 と、残念の欠片さえ見えない。 あれ、この人酔ってなかった? ちらりと見たら、酔ってるようには見えないし、凄いなと感動さえ出来てしまう。 「そういう事なんで、部屋の前からどいてもらえますかね?」 俺が言えば、面白くなさそうな顔して俺を睨んできたけと、睨まれてもどうにもしてやれないよ。 部屋を開けて中に入ると、すぐに部屋のチャイムがなる。 あの女性だろうなと思ったから俺は動かなかったけど瞬が、戸を開いた。 ら、やっぱりでその女が瞬の体目掛けて飛び込んで来て、抱き留める瞬の体が揺れる。 後から、女の手が這い上がって来ていやらしい手つきで瞬の背中を撫ぜる。 見ててホントに苛立った。 「あのさ、旅館の人呼ぶけどいい?いい加減君も引き下がりなよ」 瞬の冷たい声に女はたじろぐ事もせず強く抱き返す。 「私、初めては貴方がいいの...」 あーなんか重たい...自分の気持ちも相手の気持ちも。 「残念ながら...俺のなんだ」 気が付けば俺は瞬の腕を引いて、俺が後から抱き着く格好になった。 「タロ、勃っちゃう」 ...この男は、なんて事を。 「なっ、ホモ!?」 「そ、だから、君は俺の目には止まらないんだ」 そう言って驚いてた彼女から離れ俺を抱き返してきた。 「うわ、最悪...キモイ」 「そりゃどーも」 そう言って瞬は、俺に抱きついてきたから、そのままキスをした。 舌を絡めた、セックスの前にする様な深くて、濃厚なキス。 「っ、てめぇらキモイんだよ!変態っ」 あんなに猫なで声だった女が、化けの皮を剥がした。
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