第3章 再会に添えられた喜び

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  電車の中で、私はハンカチをバッグから取り出しては眺めた。 10分ほどの間に3回4回と手にとっては大切にしまう。 ほんの気持ちの代表選手のような、ハンカチ。 だけど私にとってはそんな些細な存在とは思えない。 こういう小さな贈り物でも、送られることから遠ざかっていた私には、 何よりのご褒美のように・・感じた。
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