マリア様??ゆれる!

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私は、高校二年生の柊まりあ。私には今、好きな人がいます。 その人は、私の通う高校の先生。 この恋は叶うことのない。そんなことは、自分で分かっているのです! だから、誰にも相談せずに一人ココロに秘めているの。 学校へは家から徒歩5分。本当近いって便利?? 「マリア様、おはよう」 クラスメイトの男子が、私をからかいながら、自転車で横を過ぎていこうとする。 『おはようございます??マリア様って呼ぶのやめてもらえませんか?』 私の名前がまりあだからって、私がマリア様って呼ばれるの、マリア様にも失礼だと思うんだけど。 あっ、そうそう。今、挨拶をしたクラスメイトは、私の幼馴染でもある、橘真司。 昔は、よくしんちゃんと遊んでたのに。 いつの間にかマリア様とか呼ぶようになって、からかってくるようになったな。 あの頃は、可愛かったのにな。 いけない、昔のことを思い出してる時間ないんだった! 今日の1時間目は、私の大好きな花倉先生の授業があるんだ。予習しておかないと。 教室に着くと、友人は皆来ていた。 「まりっち、今日遅かったね。心配しちゃったよ。」既に予習をしていた澪に声をかけられた。 「ごめんごめん。昨日バイトで夜遅くてさ。」私は反射的に謝った。 「マリー話しているのも良いけど、予習するんでしょ?」結花は、鬼のような形相で私を見ている。 「はい、やります。古典5を取りたいので、予習します!」 2人には恋心を話していないけれど、きっとバレてると思う。 いきなり古典5を取りたいなんて言ってしまったし、古典の授業だけ予習するなんて言ってるんだから。 もしかしたら、クラス中が知っているかもしれない。私の恋心… 澪も結花も、私と違って成績上位者だ。 成績上位10名が廊下に張り出される中に、2人は常にいる。 私?私はね、載ったことなんてないですよ。 「マリー、ここの漢文また間違えてるよ。ここはレ点だから…」結花が解いたばかりの問題を、見てくれている。 「うーん。漢文っていまいちよく分からないんだよね。」 私がそう呟くと。 「柊、予習か。最近頑張ってるもんな。分からないところがあれば、今日の放課後見てやるぞ」 花倉先生がいつの間にか側にいた。 キーンコンカーンコン♪チャイムが鳴った。 「よし授業を始める」 その日の授業は、全然頭に入らなかった。
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