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 そのとき、遠くから「おーい村岡さーん。生きてるかー」と声が聞こえた。由紀は「大変、課長のこと忘れてた!」と慌てたように言って真千子と顔を見合わせて笑う。  そして、まるでいたずらが見つかったときみたいに目配せしてから、「大丈夫! もうすっかり大丈夫です」と元気な声で答えたのだった。 (おしまい)
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