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 目を冷ますと、そこには見慣れた顔の彼がいた。  やっと会えたね。ずっと探していたんだよ。  あたしは彼に歩み寄る。手をのばして彼に触れようとすると、彼の大きな背中から大きな羽がはえて、そのまま、どこか遠くの空へと飛んでいってしまった。  そのとき、あたしは初めて気がついた。──彼は天使だったのだと。
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