1 子供の死

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1 子供の死

今日も仕事だ。 それも、思いきりハードときている。 だが、そんな生活にも、もうとっくに慣れてしまっている。 仕事柄、深夜の呼び出しはしょっちゅうだし、サービス残業なんて、好況・不況に関係なく当たり前。 休日出勤だってザラにあるし、場合によっては身体に大きな損傷を被る場合だってある。 そんな仕事に就く奴が悪いと言えばそれまでだ。 何も言うことはない。 だがこの仕事が嫌いではなかった。 警察官という仕事に誇りなど持っていないが、オレには合っていると思えた。 仕事以上に人間の方が嫌いだった。 それは職務上相対することも多い犯罪者だけではない。 警察の中にも、警察上層部にも、自分がいる所轄署にだってクズのような奴が山ほどいた。 自分が守るべく一般市民の中にも嫌な奴ばかりがいた。 思えば学生の頃から、友情など信じてこなかった。 クラスメイトもくだらない奴ばかりだった。 イジメに遭いそうにもなったが、持ち前の頑強な身体と腕っぷしの強さで、イジメグループの奴らを血まみれにするほど殴りつけた事があったので、それ以来近寄ってくる奴はいなくなった。 と同時に、オレと仲良くしようなどという奴もいなかった。     
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