あの願いの形

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   キャラ設定 〇ハチ  和風ファンタジー小説の中の脇役で、漁師見習の十五歳の少年。どういう理由か分からないが現代に出てきてしまった。でも自分がいた本の題名が思い出せない。本の作者が分からない。本がどこにあるのか分からない。分からない事だらけでイチに拾われる。本の中に帰る事を早々に諦めて、イチと二人暮らしをしながら移動手段を確保するためバイクの免許を取ろうと勉強を開始する。  今までの常識が全く通用しない現代に窮屈さを感じながら、イチの支えになりたくて奮闘する。しかし、その感情がどこから来るものかが分からなくて理由を探す。 〇イチ  軽トラックで海の町を走る、ネット古書店をオープンしたばかりの十九歳の女の子。お爺さんと二人暮らしをしていたが先立たれ、今はお爺さんと暮らしていた築百年の平屋で一人暮らし。人より行動が遅くとろい事が原因で、勤めていたアニメ系漫画書店を辞めた日に市役所の屋外階段でびしょ濡れのハチに会う。成り行きで自宅の母屋を貸す事になり、二人暮らしが始まる。いつも諦め耐えて生きて来たけれど、ハチの自分とは全く違う感性に触れ、今までの自分を越えていく力をもらう。大好きだったお爺さんとハチが時々かぶって見える事を不思議に思っている。
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