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それが、私が小学三年生の頃、父が仕事の都合で遠く離れた場所に行く事になった。
期間は一年。
父は母を不慣れな地へ連れて行く事や、私が転校しなければならない事を考慮し、一年ぐらいならと父だけが行く事になった。
家に父の姿が見えなくなって、寂しさのあまり私が泣き出すと、母は優しく抱きしめてすぐに父の携帯に電話をしてくれた。
父の声を聞くと安堵する私は、父が大好きな子であった。
それから父は毎晩電話をくれ、仕事の休みの日には必ず家に帰って来てくれた。
もちろん、特別な日には私と母にプレゼントを持って。
早く一年が経たないかと、私は毎日願っていた。
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