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それからまもなくして長官が部屋を尋ねてきたのでした。
「陛下、私にございます」長官
そう行って部屋に入ってきた長官は懐仁様に一礼をしてから静かに言ったのでした。
「陛下、朝議会の刻限の為、大臣の方々がお集まりになっております」長官
「そうか、わかった…」懐仁
懐仁様は長官にそう言うと、宣旨を持って長官と共にその場を後にしたのでした。
議会が執り行われる部屋に着くと、一人の内官が大臣たちに懐仁様の到着を告げたのでした。
「陛下の御成ーー」内官
それを聞いた大臣たちは一斉に懐仁様に挨拶をすると、懐仁様は腰を下ろして議会を始めたのでした。
「それではこれより、本日の朝議会を始めるーー」懐仁
「そしてまず最初はそなたらが兼ねてより案じておった新皇后についてじゃが、余は今日これよりある宣旨を下す事とするー長官」懐仁
「はい陛下」長官
長官は懐仁様に呼ばれると手にしていた宣旨を懐仁様に丁寧に渡したのでした。
そして突然の事に大臣たちは不安を隠せませんでした。
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