第24章 夫婦の絆

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そして道長はある決意を心に決めたのでした。 そして道長は言葉を続けたのでした。 「ですから私は、たとえ側室にしてでも皇女様を必ずや私の妻とします!」道長 「道長殿…!」若草宮 「一体それはどういう意味なのですか…側室とは…私は確かに宮殿を離れましたが位は昔と同じで皇女なのです」若草宮 「皇女は側室にはなれません、その事は道長殿も承知しているはずです…」若草宮 皇女様は道長の言い出した言葉に心底驚きながらも意味がわからないまま道長にどういう事かと問いただしたのでした。 そして皇女様は何故かとても言い表せないほどの不安が胸に押し寄せてくるのを感じていたのでした。 そして道長は少し息を吐くと、再び皇女様を見つめながら言ったのでした。 「覚えていてください、私は貴女様を手に入れる為ならどのような事でもすると」道長 「道長殿…」若草宮 道長はそう言うと静かに立ち上がってその場を後にしたのでした。 部屋を出ていった道長の心の中にはある固い決意とこれから起ころうとしている宮中に吹き荒れる前代未聞の嵐の火付け役となる、道長の秘めた思惑があったのでした…
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