第26章 一帝二后

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「そなた今何と申したのだ…この札が呪詛に使われる物だと」若草宮 女官からのまさかの言葉に大きく衝撃を受けた皇女様は酷く驚いていたのでした。 そしてそのまましばらくあ然としていると皇女様はふと気がついたかの様に女官に言ったのでした。 「この札を落とした者は間違いなく道長殿の屋敷に入ったのか?」若草宮 「はい、間違いございませんーーー」女官 「はっ……そんな…」若草宮 女官は真っ直ぐと皇女様を見てそう言ったのでした。 そしてそんな女官の姿に皇女様はその言葉に嘘偽りが無いことを感じたのでした。 そして皇女様は徐々に冷静さを取り戻しながら考えだしたのでした。 「それにしても一体この札を使って何をするつもりなのだ」若草宮 「一体何が目的で斯様な物を……」若草宮 皇女様はそう呟くとはっとした様に呆然としたのでした。 女官は皇女様の様子の異変にすぐに気づきながらも黙って見守っていると、皇女様は表情をそのままにして女官に言ったのでした。
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