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コーヒーカップを口にして優衣のニヤニヤが収まるのをまってから、ぎこちなく告げられたタイムアップ宣告は今日の楽しい時間を惜しむ気持ちがちゃんと伝わってきた。
「短い時間なのにごめんね、友香。」
「ううん。誘ってくれて嬉しかった。」
レジで会計を済ませる際、下のショーケースにかわいく並んだスイーツに目がいった。
それは友香も同様だったらしく。
「ごめん優衣、ケーキだけ買わせて!」
「彼氏へのお土産ならいいよ。」
「イジワル言って。どうせ親にですよ。」
ショーケースに向かい何かを確認するようにつぶやきながらケーキを選ぶ友香。
結衣は、ランチに付いていたプリンが美味しかったことを思い出す。プリンは夫の大好物だ。
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