二章 最強パーティーからの制裁

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「なぁ。お前は冒険者のルールを覚えてるか?」 「あ?ルール?あぁ~あのクソくだらねえお約束事か。一つ『無駄な殺生をしない』二つ『盗みをしない』三つ『裏切り行為をしない』だっけか?それがどうしたよ?」 「いやな。お前、もしかしてそのルール全部破ってる?」 「当たり前だろ?殺さない、盗みをしない、裏切らない。そんなのいちいち守ってたら、最強にはなれねぇしよ」 「そうか」 確かに、ルールを破る奴は珍しくはない。人間は縛られる事に息苦しさを感じる生き物だ。 時には自由を求めて、時には本能に負けて。だがそれでも、人間を外れる行為をするのは許されない。 「なぁ……なんで俺が、昨日わざわざお前に会いに来たか分かるか?」 「あ?なんだそれ?そんなのお前の最弱パーティーを潰す計画をたてる為だろ?違うのか?」 「そうだな。それは一つ目の理由だ」 「じゃあまだ何かあるってのか?」 「あぁそれはなーー『お前に、罰を与える為だ』」 その瞬間だった。 俺の目の前で、握手を求めてきた男の腕が綺麗に真っ二つに切り落とされ。宙を舞った。
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