一章 俺の最弱パーティー

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五十嵐龍。二十七歳。職業は冒険家だ。 パーティー仲間と共に、魔獣や魔人を倒して依頼をこなし。金を稼いでいる。 特に金持ちからの依頼や、Aランクの魔獣を倒した時の報酬は高額だ。 武器にも食料にも困ることないし。そんな強い冒険家に逆らう奴等なんてそうそういない。ま、弱い奴は別だが。 特に俺が所属するパーティーは、周りにも認められた最強のパーティーだった。 まぁ中身はクズ野郎ばっかりだったが。剣や弓矢の腕前だけはずば抜けていたおかげで、どんなに難しい依頼でもこなせていた。 まさに自慢の最強パーティー。 俺はこのパーティーで仕事をして。そしていつかは、誰もが知る強い冒険家になるーー予定だった。 「なんだ……」 だがその日。パーティーは潰れてしまった。 魔獣にやられたわけでも、魔人にやられたわけでもなく。俺達と同じ人間の手によって。 だがそれは、仕方のない事だったんだ。 なんせアイツ等は、ルールを破り。罪を犯してしまったのだからーー。
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