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「あらま。もう飲んじゃってるのぉ~?もう、アタシが来るまで待っててよねぇ~!お酒無くなっちゃうじゃない」
「お兄ちゃんお姉さんにお待たせ!ねぇねぇ!僕の分残してくれてる?」
そして遅れてやってくる残りのメンバー。
簡単に説明すれば、白髪の高身長オネエがロズ・ネイル。どう見ても十歳くらいの黒髪少年が、来栖景だ。
ネイルは弓使いで、来栖は魔法使い。
出身も年齢もバラバラ。しかも俺とアルストリア、そして冬野と来栖は武器種別も被っている。
受ける依頼も簡単なものばかり。そのせいで金もろくに貯まらない。
きっと俺のいるこのパーティーは、どこのパーティーよりも『最弱』だ。
「はぁ……。なんで俺はこんな所にいるんだろうか」
「え?ご飯食べに来たんだろ?」
「そういう意味じゃねぇよ」
出来ることなら、前のような最強パーティーみたいになりたい。
そんでもっと豪華な飯を食いたい。もっと目立ちたい。我が儘言わないから、せめて普段から強くも弱くもない普通のパーティーになりたい。
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