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嘆いても恨んでも誰ひとりとして俺なんかには見向きもしない。
理由はひとつ。
──オンナじゃないから。
俺の周りのヤツらはみんな、見た目はお年頃、心はクソガキ。
面倒をあれこれと見てやることで、俺はまるでお母さん的な存在になれる。
だが、その先の世界に踏み込むことはできない。
──オンナじゃないから。
ふざけながらの目視やお触りは許されても、唇を交わすことは永遠にできない。
──オンナじゃないから。
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