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あれから他愛無い話をしながら校舎に着いた。
「じゃっ、僕はこっちだから!」
SクラスとAクラスに分かれる廊下でそうゆうエクト。
「おう、まなた」
「うん!放課後また!」
そんな挨拶を交わして分かれる。
今は授業中だろうがそろそろ一限目が終わる頃だ、今日は三限しかないから二限目から出れば問題ないか。
とりあえず屋上にでも行くかな…
Aクラスを通り抜けそのまま階段を登ると鉄の扉が出てくる、が鍵が閉まっていた。
俺には関係ないけども。
相棒の魔法のバックから鍵の形をした棒状の物を取り出して鍵穴に近づける。
少し魔力を加えてやるとあら不思議、棒状の物はみるみる型を変えてピッタリとハマる形を形成した。
これはこの魔法のバックに元々入っていた代物で名を"マスターキー"と言う。そのまんまだ。
開けたい対象の鍵穴に近づけて魔力を流すとどんな形にも変化する魔導具と言われるものである。
誰が何の為に作ったのかは知らないけど…多分、これを持ってるのは世界中探しても俺だけだろう。
鍵をさし回す…ガチャッとした音を確認して扉あける。
基本立ち入り禁止だが此処は俺のお気に入りの場所だ、全体を一望出来る。
もうすぐ夏を迎えることもあってか暖かい風が頬を撫でて心地いい。
何処かのクラスが第1演習場で魔法戦闘学の授業をしているようだ。
「20分程寝て行くか…」
天気のいい日は外で寝るのに限るな、うん。
屋上に備え付けのベンチに寝そべり空を見る、今日もいい天気だな。
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