グリーリーグ魔法学園

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「ふぁ~あ~…」 朝日の眩しい外で盛大なあくびをしながら俺事ラルフはテクテク学園に向かって歩いている。 時刻は現在8時50分…がっつり遅刻だ。 学園馬車もこの時期には無いので歩いて行くしか無い。着く頃には9時半過ぎだろう。 まぁ、たまにはこうゆうのもいいだろう…朝が弱いとは言え遅刻すること自体は滅多にない。 それに俺の担任はあまり気にしない人だから問題もない。 なんだか久々にゆっくり王都の中を歩いた気がする。 朝早くだと言うのにどこの店も開いていて賑わいも見せているし。 周りからいい匂いもするな…そういや朝飯食ってなかったっけ。 俺は肩に背負っている学園のバック…ではなく背中に背負ってるもう一つのバックから果物を一つ取り出してかじる。 シャキ ボリボリ ゴクッ 「ココルの実うまうま」 これはココルの実と言ってシャキッとした食感が特徴の果実だ。甘さがあり水分補給にも使えるほど水々しい。 この前ギルドの依頼をこなしてる途中に採ってきた物だ。 そして今取り出したバックは、昔俺がまだ中等部の頃でまだギルドに入りたての時に行った採取依頼で迷子になり、偶然見つけた洞窟にあった物。中に色々物も入っていた。 なんか見た目の割に何でも入るし、入れた物が新鮮採れたて状態を保ってくれる魔法のバックだ。 当時の俺はそれをギルドに渡したが一ヶ月過ぎても持ち主が現れなかった事で貰った。 今では俺の頼もしい相棒的存在でかなり重宝してる。 「おーい!ラルフ~!」 そんな事を思い出しながら歩いていたら後ろから高級そうな馬車がきて窓から手を振っているイケメンがいた。 「ん?…お!エクトじゃん、こんな時間に何してんの?」 俺の横に停車して降りてくるイケメン事"エクト・カース"最上級貴族カース家の次期当主である。 金髪碧眼の超絶イケメン。 オマケに頭はいいし超強いとゆう神が二の物、三の物を与えてしまった様な奴だ。かなりモテる。 「それはこっちの台詞だよ!遅刻なんて珍しいね?」 にこやかに言ってくるエクトに苦笑い気味に返す。 「まぁ色々あったんだよ…」 セナとの事を思い出すだけで少し憂鬱になってくる。
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