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フィンだけでなく、俺の吐く息も白い。
どこからか流れて来る風が、十分に冷やされたここの空気を露出している肌の温度を奪っていく。
ふる、と腕の中で震えたフィンの身体をしっかり抱きしめれば、俺が知っているフィンの体温よりも遥かに低く、いつもなら振り払われる俺の腕も、今の彼女には少しでも暖になるらしい。
青白くなり始めたフィンの頬を見て、自分の首に巻いていたマフラーを大慌てでフィンの首に巻きつけた。
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