第1話 神託なんて関係ない

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 旅を始める時の一つに、これからの収入について町長達から説明されたけれど、その一つが、モンスター退治、だった気がする。  ハルトが倒したモンスターの亡骸を見て、ショックを受けている、ということは、きっと、あの青年も、私達と同じように、モンスター退治で収入を得ているに違いない、と私は判断し、「ハル」と目の前の幼馴染の名前を口にしかけた、その瞬間。 「アイツ滅す!!!」 「は?!え、ちょっ?!」  そう言って、目の色を変えた幼馴染が、モンスターの傍で肩を落としている見知らぬ青年へと猛ダッシュで駆け出して行った。
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