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家を出ることをおばあちゃんに伝えたのは、今から半年前のことだ。
「おばあちゃん、報告したいことがあって」
洗濯物を干し終えたおばあちゃんが居間に戻ってきたところで、私はそう声をかけた。
「うん。どうしたの?」
2人で椅子に座り、向かい合った。
「あのね」
「うん」
「私、結婚することになりました」
大学時代から付き合い続けていた恋人は、社会人になってすぐに県外で働くことになった。一方の私は就職先で地元に配属され、大学卒業後も変わらずおばあちゃんの家から通勤しており、しばらくの間いわゆる遠距離恋愛をしていた。そんな彼からプロポーズを受けたのだ。
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