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「花蓮へ
突然の別れを許して欲しい
たしかに俺はこれからの人生を病気に奪われる
でも悲しむ暇なんて無いだろ
この世界で今も病気で苦しんでる人が居る
俺達のような思いをする人を一人でも減らすために俺達はいるんだ
お前ならできる
お前には親友だっている
俺の親だって君を支えてくれるはずだ
お前はもう一人じゃないんだ
それから最後に、俺は死んでもこの先もずっとお前を愛してる
相楽 亮」
手紙を読んでいて胸が苦しくなった
亮くんはどれだけ優しい人なのかと
涙が溢れて止まらなかった
早坂さんがハンカチで涙を拭いてくれた
そのまま静かに泣き続けた
そして泣き止んだとき心が自然と軽いような気がした
心が澄んでいくような気がした
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