プラネットストライク

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プラネットストライク

 十八歳の誕生日の日、俺は世界を救うことになった。王宮の玉座の上から王様が俺の姿を見つめ、目を細める。 「お前が勇者バッベルの子か。父親譲りの逞しい顔つきをしておる。お前に勇者の剣を授けよう」  母から父の活躍は聞いていたが俺はこの歳まで、木こりの手伝いしかやってこなかった。そんな俺に特別な力などあるわけがない。  俺は戸惑いながら勇者の剣を握った。柄が手のひらに吸い付いてくる。俺は体の内に秘められた英雄の血が目覚めるのを感じた。俺は魔王討伐の運命を受け入れようと思った。 「やっだ~、固い! 固いのは股間だけにしてよ」  王様の傍らから、露出の多い踊り子のような格好をした女が現れると、俺の下半身を背後からまさぐってきた。 「私の名前はラジャ。多産の舞を踊る異国の巫女よ。早速だけどあなたが勇者に相応しかどうかテストをしてあげるわ」  言うが早いかラジャは俺のズボンとパンツを一気に引き下ろした。 「ふん。どこが勇者よ。測定不能のミニスライムじゃない。まぁ私が修行すると一晩で勇者になれるけどね」  ラジャは直近十センチの距離で俺の股間に挨拶をしてきた。なんなんだこいつは。俺は慌ててズボンをはき直した。     
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