幼なじみ

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幼なじみ

そして十年後。 俺は無事に市立の高校に合格していた。 嬉しい事に、幼なじみ(蘇芳(すおう)海里(かいり))と一緒だ。 だがもう一人の幼なじみとも一緒になってしまった。 俺と海里はソイツのことを嫌っているが、アイツ(仲間(なかま)愛弥(まなや))は海里の事が気に入っているみたいで何時も寄ってくる。 そのくせ女にモテる為、ビッチハーレムを周りにおいている。 そのビッチ達が何故か俺等を攻撃するため、毎日迷惑させられているという訳だ。 その他、なにかと面倒事に首を突っ込んでは俺に面倒を押し付ける。 ほんと、迷惑でしかない。 が、今日はアイツは生徒会の仕事でいない。 久々にゆっくり帰れそうだ。 「悠、今日お前ん家寄っていい?」 「いいけど、母さんなら5時頃にしか帰ってこないぞ」 「ん、じゃあ待っとく」 そう雑談しながら帰宅していると、通行人にぶつかってしまった。 「あ、すいません」 「あ゛あ゛?何がすいませんだテメェ。 俺様が誰か知らないのか、あ゛?」 「「いや、全く」」 「ふ、ふざけんなテメェら!!」 ったく・・・ぶつかったのは俺だが面倒な奴に絡まれたな。 海里も面倒くせぇって顔をしている。 可愛い顔が台無しだぞ。 「悠!!」 考え事をしていたら、いつの間にか周りをヤンキーで囲まれていた。 ま、知ってたけど。気配察知は俺の得意分野だ。 んで、海里は捕まっていた。 「はぁ・・・海里、撃退方法はこの前教えたろ?」 「え、でもあれ痴漢撃退方法じゃなかった?」 「違うだろ・・・とにかく、たまには自分で倒してみたらどうだ?」 「わかった」 海里はアレだ、ちょっとだけバカなんだよ。
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