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海「現金だね」
「当たり前だ。小遣いが少ないからな、俺の家は」
バイト禁止の癖にくれる小遣いは少ないんだよ。
お前ら儲けてるだろっての。
男は、少し考える素振りをしてから、手で5を作った。
「・・・5?」
「1日一時間で五千円はどうだろうか」
「まぁ、そんぐらいでいっか」
そのくらいが妥当だろう。
少し多い気もするけどな。
海「あ、僕はやらないからね。教えられてる身だし」
「ああ、解ってる」
ヤンキーはまだぽかんとしているが、別に気にする必要はこれっぽっちもないな。
「では、いつからがいいですか?」
「明日からではどうだ?」
「いいですよ。放課後、ここにまた来ますんで」
「分かった。引き受けてくれて感謝する。
あと、本当にすまなかった」
「別にいいですよ。これから分からせていくんで」
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