幼なじみ

4/4
前へ
/6ページ
次へ
海「現金だね」 「当たり前だ。小遣いが少ないからな、俺の家は」 バイト禁止の癖にくれる小遣いは少ないんだよ。 お前ら儲けてるだろっての。 男は、少し考える素振りをしてから、手で5を作った。 「・・・5?」 「1日一時間で五千円はどうだろうか」 「まぁ、そんぐらいでいっか」 そのくらいが妥当だろう。 少し多い気もするけどな。 海「あ、僕はやらないからね。教えられてる身だし」 「ああ、解ってる」 ヤンキーはまだぽかんとしているが、別に気にする必要はこれっぽっちもないな。 「では、いつからがいいですか?」 「明日からではどうだ?」 「いいですよ。放課後、ここにまた来ますんで」 「分かった。引き受けてくれて感謝する。 あと、本当にすまなかった」 「別にいいですよ。これから分からせていくんで」
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加