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サイドボードに置いてある携帯を取って母親に連絡しようと思ったが、物音を立てて泥棒に気がつかれたらどうしようかと考えると、とても動き出せなかった。
ああ、散々だ。
本当にずっと目が覚めなければよかったのに。
あ。でも、ものすごく痛いことがあった結果、目が覚めなくなるのは嫌です。
神様への依頼を慌てて訂正する。
だが、このままだったらそうなる確率が高いことに栞は気がつき始めていた。
そもそも、ベッドに潜り込んでいて見つからずに済むことなんてあるのだろうか。
不利な状況で見つかるよりも、有利な状況で先制攻撃した方が良いのではないか。
栞は大人しそうに見られることが多いが、実はかなり無鉄砲なところがあり、自分でもそれを理解していた。
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