エリと新婚のマリ

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エリと新婚のマリ

マリ夫婦が新婚旅行へ旅立った後、エリはいつもの生活に戻りました。独身生活を送るエリには、仕事が山積みになっていて普通のOLのような余暇がありません。ただ、いつもの透視力で要領よく仕事をこなします。 一方、新婚旅行から帰ったマリ夫婦に現実が待っていました。役所への届け出や幼稚園の園長に退職届を提出と慌ただしく過ぎていきます。自分で願ったとはいえ、それまでの生活の変化に戸惑います。 そのうちに、自分の体に何か異変を感じます。マリは自分でも思い当たるので、病院へ診察を受けに行きました。案の定、妊娠しています。気分が悪かったのはそのためでした。その晩、帰宅した夫に報告します。夫もおめでたを喜びました。夫は、出前で注文しました。そのうちに玄関のベルが鳴ります。配達員さんが運んできた料理を代金引換で受け取り、その晩は盛大にお祝いしました。 エリは、いつもの透視力でマリの妊娠を知ってます。時々、マリにお見舞いのメールを送ります。それもあって、悪阻の時期はあっという間に過ぎて安定期に入りました。妊娠中のマリは、それを自撮りしてエリに送信します。エリも、お見舞いメールを返信しました。 そのうちにマリは臨月に入りました。いつもの行きつけの病院で出産することになってます。そのうちに産気づき、マリは無事に出産が終わりました。産まれた男児は新生児室へ安置されました。出産が終わったマリは、個室のベッドに寝かされました。いつもの透視力で出産を知ったエリは、マリに出産祝いを送信しました。 それからのマリは大忙しになりました。3時間ごとの授乳で寝不足になります。それもお見通しのエリはマリにお見舞いメールを返信するしかない生活に追われています。それでも、日曜日の夜には、出産祝いをマリ夫婦に渡していきました。 マリは産院を退院して、親子3人の生活になりました。男の子の名前はテツです。マリは、テツの育児に追われていきます。そこは、保育士の経験で要領が良い育児と家事で毎日同じ生活を送っていきます。 テツも3歳を過ぎて幼稚園に入園することになりました。マリは、テツを連れてかつての職場である幼稚園の入園式に臨みました。その日から、後輩にテツを任せることになりました。
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