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クラスにはカースト制度というものがある。
私たち所謂オタク軍団は底辺レベル。
教室ではいつも目立たないように注意している。
放課後、私たちはいつものように教室に残ってオタク話に花を咲かせていた。
私、鈴村千代は乙女ゲームが好きなオタク。
美依は歴女。新撰組の沖田総司と同じ時代に生まれたかったと言っている。佑は兎に角どの漫画を読んでも年上のキャラが好きだといっていた。
嗜好は違うけれど、同じ趣味を持つ大切な仲間。
この時間の為に学校に来ていると言っても過言ではないくらい、毎日楽しみにしている。
私たち以外誰もいない教室。
興奮しながら今ハマっているアニメについて語っていると、突然ドアが大きな音を立てて開いた。
「あれ?鈴村さんたちまだいたんだ?」
中に入って来たのはクラスのカースト上位に所属する岬梨里杏だった。リア充と呼ばれるグループでも特に明るくて可愛い中心人物の一人だ。
「う、うん」
何故だか分からないけど少し緊張してしまう。
彼女とは住む世界が違いすぎて、ろくに会話をしたことがなかった。
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