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「でもレポート終わったら夏休みだよ! 薫ちゃんは夏休みどうするの?」
「私はバイトもしたいし、今年はしばらく帰省せずに残ろうかと思ってる」
「そうなの!? 去年みたいにすぐに帰っちゃわないんだね! じゃあ休みになってもしばらく会えるね!」
絵莉子の目が輝く。それを見て薫も表情が綻んだ。
「絵莉子ちゃんもしばらくはここに残るの?」
「うん。サークルの練習とかあるからね」
それから絵莉子はしばらく「夏休みの真ん中にサークル合宿があるんだ」「免許合宿にもいこうと思ってる」など、自分の予定の話を続けた。それを聞きながら薫は、花火大会の話を切り出そうとしては飲み込み、絵莉子が話し終えたところでようやく意を決した。
「あの、ちょっと聞きたいんだけれど」
「ん?」
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