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 絵莉子は途切れた言葉の続きを待っている。 「他の人といるのをみるとちょっとモヤモヤして。何を思っているのか気になったりして……なんだろう、友達とはちょっと違う」  しばらく沈黙が訪れた。その後絵莉子が意を決したように口を開く。 「それって、その……恋愛感情だって思っていいの?」  薫は口に手をやってしばらく考えた。 「……そうかもしれない」 「私は」  絵莉子は薫の顔を覗き込む。 「私はずっと、薫ちゃんに恋してたよ」  薫も絵莉子と目を合わせる。 「ほんとうに?」  絵莉子は気まずそうに顔を逸らす。そして何度目かの沈黙が訪れた。薫は何を話そうかしばらく考えて、ふとカバンの中に絵莉子へのプレゼントがあることを思い出した。  カバンを探り、小さな紙袋を絵莉子に差し出す。 「……これ、だいぶ遅くなったけど。誕生日にあげようと思ってた」
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