最弱で最強で最高！

　＊＊＊

　戦いは終わった。
　適当に手当だけはしてやり、敗者にはさっさと去って貰う事にした。

「くそう、お前に借りを作っちまった……まさかこんなチビどもにやられるとは。だが約束だからな、もう来ねえ」

「うん、そうして。バイバイ」

「おい、相変わらずあっさりだなお前。まあいいや、あばよ」

　かくして、ガジルはそれなりの火傷を負って(本来なら死ぬけど頑丈だから)、仲間の人間と共にこの島を後にした。

　あの人間達ももう来ないだろう。
　オイラ達のあの姿に、相当ビビっていたからね。

「それにしても、知らなかったな。ヒマワリから油が取れるなんて」

「また盗みに来るヤツがいるかな」

「ま、その時はまた返り討ちだよ」

　そうそう、最初に言ったよね。

　やる時はやる。コロポ族の団結力は半端じゃない。
　弱っちいからこそ、その団結力は半端じゃないんだ。

　ココ、大事だからまた言ったよ。

　～終～