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それを聞いたアミは、すぐさま公衆電話でQに電話をかける。 そして、その部屋は予約が無く、一万円で朝の7時まで貸してくれると俺達につげた。
メイさんはエンジェルにも声を掛けたが、彼女はそれを断った。 そして、それがエンジェルを見た最後の日に成った。
俺達10人は、コンビニと自販機で酒や飲み物や、食べ物を購入し、30分程歩き、そのスタジオにむかう。
スタジオQのオーナーの西藤さんは、俺達を見ると、嬉しそうにニヤニヤしながら、
「後で、俺も交じってもよかね?」と言う。
俺達は、それぞれの楽器をアンプに繋げ、床に座りながら、ビールや安いウィスキーやジンを飲み、チュウーニングを始めると、西藤さんがスティクを持って、部屋に入ってきて、ドラムを叩き始めた。
アミは俺の横に座りながら、煙草をふかしている。
メイさんがベースを西藤さんのドラムに合わせながら、俺にウィンクと共にあごを振る。
「どんだけ弾ける様成ったん? 姉ちゃんに聞かせてみ。 りょう、ちゃんと音合わしや。」
そして、ジャムが始まった。
彼女がアレンジした、歌謡曲や、演歌っぽい曲をカバーして、それが段々と熱くなる。
ハスキーなメイさんにコーラスを入れながら、それが、60年っぽいサイケな音に変り、プログレに。 俺は2人に付いて行くのがやっとだった。
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