第四章

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あなたのきすは とてもかんじょうてきだった すきだよとかあいしてるとか なにもいわないのに すきだよとかあいしてるとか まっすぐにむねをうつ したさきがわたしのしたにあたるたびに そういっているきがして こきゅうがみだれても こたえていたかった わたしのこえがあまくなっていくのを なんだかうれしそうにするから ここがだれかにみられてしまいそうな こうえんのかたすみだってことも すっかりわすれてしまっていた 伝え尽くした唇を離すとき 俺はやっと言葉を出した 君にしか届かない声で 「好きだ」 たった一言しか出てこなくて 俺はすごく真剣なのに 君はくすっと笑ったんだ そんな君の唇は 俺の口づけで濡れていて ぞくりと色気を感じた それを誤魔化すように 触れるだけの口づけを落とす 今度は君が照れくさそうに俯いた 「私の方が好きだよ」 そう言って俺の胸へ抱きついてくる 俺はそんなことないのにな、と 声には出さずに 優しく抱きしめた
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