第1章

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毎年行われる市の誕生祭に、素敵なプレゼントを贈る事を決めた。 メインストリートを眼下に見下ろせるアパートのこの部屋を借り、部屋を要塞化。 軍隊時代の伝手を辿り大量の武器と弾に爆薬を入手。 パレードに参加している市長を狙撃し逃げ惑う人達を標的に銃撃を行い、脇道に逃げる人達を葬るため逃げ込む先を推測して、爆弾やクレイモアを仕掛けた。 彼は人生の最後をテロリストとして迎える筈だったのだ、だから、決してヒーローと呼ばれて良い存在では無い。 暫く身動きせず座り込んでいた男は思い起こす事を止め、いつの間にか流れ出ていた涙を拭き取りSR‐25を手にして、また、眼下に群れるゾンビの頭に銃弾を撃ち込む作業に戻るのだった。
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