いかないで

8/10
前へ
/22ページ
次へ
 なんとなく眠かったけど、そんな中でも、お姉ちゃんの声ははっきり聞こえていた。 「春樹!だめ、いっちゃだめ!春樹とはまだまだ全然遊んでないよ。D-サバイバーだって、私、やっとわかって来たのに。これから、もっともっと遊ぶんだから、だから…」  お姉ちゃんが泣いている。  手が痛いのかな。 「どうしたの、秋絵」 「お母、さん・・・」  お姉ちゃんは、鼻を啜りながら、お母さんを見ているようだった。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加